道具・資材の選び方

農薬の希釈倍率と作り方|難しいのは倍率ではなく適用表です

公開 2026.09.01菜園びより 編集部

希釈倍率の計算は「作る量 ÷ 倍率」だけです。1000倍なら水1Lに原液1mL。難しいのはここではありません。

本当に難しいのは、その農薬をその野菜に使ってよいかです。農薬のラベルには「適用作物」「総使用回数」「使用時期(収穫前日数)」が書かれていて、この3つは倍率とは別に守る必要があります。しかも分類は直感と違います。FAMIC(独立行政法人 農林水産消費安全技術センター)によれば、トマトとミニトマトは果実の直径3cmを境目に別の作物として扱われます。「花き類」は「野菜類」に含まれないため、野菜類に登録がある農薬を花に使うことはできません。ベランダで野菜と花を並べている人は、ここで間違えます。プランター栽培なら500mL〜2Lで足ります(この幅は本記事の見立てです。3章に根拠を書きました)。まず「作る量」から決めてください。

結論|倍率は算数。守るべきものは倍率だけではない

ポイント

「1000倍でいいんですよね?」——倍率だけ合っていても、適用作物・総使用回数・使用時期が外れていれば守ったことになりません。しかも守る対象はラベルの数字だけではありません。まくときの飛散も定められています(7章)。

「農薬 希釈」で調べると、出てくるのはほぼすべて割り算の解説です。1000倍なら水1Lに1mL、10Lなら10mL。早見表も計算アプリもあります。ここは実際わかりやすく、間違えにくい部分です。

問題は、そこで記事が終わっていることです。今回、上位に出てくる資料を実際に開いて確認しました。住友化学の「i-農力」は希釈の作り方を丁寧に説明しており、家庭菜園の量にも踏み込んでいます——「1リットル程度の希釈液が必要であれば、7リットルは多過ぎます」「ベランダ菜園や家庭菜園では小面積のため使い切れません」。この記事の3章と同じ問題意識です。クロップライフジャパンの家庭園芸向けQ&Aにも、500mL・1L・5Lの調製表があります。つまり「少なく作る」ことは、すでに書かれています。 ただしどちらのページにも、適用作物や使用回数の記述はありません。倍率の解説としては正しく、それ以上を書く趣旨のページではないからです。ただ読む側は、倍率さえ合えば正しく使えたと受け取ってしまいます。

表1|守るべきもの(倍率はそのうちの1つでしかない)
項目何を決めるか間違えるとどうなるかこの記事の章
希釈倍率どれくらいの濃さにするか濃ければ薬害、薄ければ効かない2章3章
適用作物その野菜に使ってよいか食用の野菜では、適用に含まれない作物への使用は法令の遵守基準に反します(観賞用の花は罰則の対象ではありませんが、登録がない以上使うべきではありません=努力義務)5章
総使用回数1作で何回まで使えるか残留基準を超える可能性6章
使用時期(収穫前日数)収穫の何日前まで使えるか同上。「今日まいて明日食べる」ができない薬剤がある6章
飛散させないことまわりに飛ばさない住宅地では省令が努力義務を定めています7章

計算は「作る量 ÷ 倍率」だけ

ポイント

希釈倍率とは、できあがりの薬液が原液の何倍になるかという意味です。作りたい量を倍率で割れば、必要な原液量が出ます。

クロップライフジャパンは1000倍を例に「希釈倍数1000倍とは、薬剤の量に対し希釈後の希釈液量を1000倍にするということ」と説明しています。基準になるのはできあがりの量であって、加える水の量ではありません。住友化学の「i-農力」も、「1mLの薬液を水で薄めて、希釈液の量を1Lにすると1000倍液になります」と、同じ書き方をしています。

表2|倍率別・必要な原液量(作る量から逆算)
作る量500倍1000倍2000倍
500mL1mL0.5mL0.25mL
1L2mL1mL0.5mL
2L4mL2mL1mL
5L10mL5mL2.5mL
10L(家庭菜園には過大)20mL10mL5mL

粉の薬剤(水和剤など)も考え方は同じです。i-農力は「粉の薬剤1gを秤(はかり)で量り、これを水で薄めて希釈液の量を1Lにすると1000倍液になります」としています。mLをgに読み替えるだけです。乳剤・液剤はmL、水和剤・水溶剤はgで量る、と覚えておけば足ります。

プランターに10Lは要らない|まず「作る量」を決める

ポイント

早見表のどの列を選ぶかまでは、多くの資料が触れていません。プランター数個なら500mL〜2Lで足ります。作る量を先に決めれば、倍率の計算は自動的に決まります。

この記事で最初に伝えたいのは、「倍率をどう計算するか」より「どれだけ作るか」のほうが先だということです。早見表は複数の量を並べてくれますが、そのどれを選ぶべきかまでは書かれていません。i-農力は「農業用の100グラムの製品を1000倍に希釈すると、100リットルの散布液ができる」として、「ベランダ菜園や家庭菜園では小面積のため使い切れません」とし、「1リットル程度の希釈液が必要であれば、7リットルは多過ぎます」とも書いています。家庭菜園が扱うのは1L前後だという前提は、すでに示されています。本記事はそこを出発点にして、プランターの個数まで刻みます。

表3|作る量の目安(本記事が組み立てた目安です)
育てている規模作る量の目安1000倍なら原液
プランター1〜2個500mL0.5mL
プランター3〜5個1L1mL
ベランダいっぱい(10個前後)2L2mL
家庭菜園の区画(数㎡)5L前後5mL

早見表の「10L」に合わせて大量に作る

プランターなら500mLから。余らせないことが、そのまま後片づけの問題を減らします

余ったら次回に取っておく

その都度使い切る量だけ作る。保存できる日数について、この記事は根拠を確認できていません(下の注記)

1mLをどう量るか|ボトルのキャップは畑用の目盛り

ポイント

製品のキャップは、家庭菜園には大きすぎます。キャップ1杯で7L分できてしまう製品があります。スポイトか計量スプーンを用意してください。

住友化学の「i-農力」は、実際の製品を例にこう説明しています。100mL入りの製品ボトルの「青色のふたには、上部に7mLと浮き文字」がある、と。つまりふた一杯=7mLです。1000倍で使うなら、これで7L分の薬液ができます。プランター3個に1Lしか使わない人にとって、7倍作りすぎということになります。

同ページは対策も示しています。「1mL(1cc)を量るには、スポイトが便利です」、粉や顆粒については「計量スプーンを使うのが便利です」。どちらも園芸店やホームセンターで手に入ります。これが、家庭菜園で農薬を正しく使うためのいちばん現実的な投資です。倍率を暗算できても、1mLを量れなければ意味がありません。

表4|量り方と、起きやすい誤差
量るもの道具起きやすい誤差
原液 0.5〜2mLスポイト・注射器型の計量器キャップで代用すると数倍になる
粉・顆粒 0.5〜2g計量スプーン・キッチンスケールすり切りか山盛りかで倍近く変わる
水 500mL〜2L目盛り付きのジョウロ・計量カップ「だいたい1L」は誤差が大きい。薄い側に外れると効かず、回数を無駄に消費する

適用作物|トマトとミニトマトは「直径3cm」で別の作物

ポイント

農薬は作物ごとに登録されています。ラベルの適用表にその野菜の名前がなければ使えません。そして分類は見た目や呼び名と一致しません。

ここがこの記事の本題です。FAMIC(独立行政法人 農林水産消費安全技術センター)が公開しているQ&Aから、家庭菜園で実際に迷う分類を引きます。引用は原文のままです(一部を省略しています)。

表5|まぎらわしい適用作物の分類(FAMIC「農薬の使用についての質問」より)
迷いやすい組み合わせFAMICの回答家庭菜園での意味
トマト / ミニトマト「果実の直径3cmを境目として分類しており、直径が3cmより大きい種を「トマト」、直径が3cm以下の種を「ミニトマト」としています」中玉トマトは品種の実の大きさで判断する。「トマトの仲間だからいいだろう」は通らない
野菜類 / 花き類「農薬登録の作物分類では、「花き類」は「野菜類」に含まれません。従って、野菜類に登録があっても、当該農薬は、花き類に使用することはできません」ベランダで野菜と花を並べて、ついでに一緒にまくのは不可
ねぎ / 葉ねぎ「「葉ねぎ」だけに登録されている農薬は、葉ねぎ以外のねぎ(根深ねぎ)には使用できません。なお、「ねぎ」に登録のある農薬は、「葉ねぎ」に使用することができます」片方向にしか通用しない。あさつき・わけぎは葉ねぎに含まれない
とうもろこし / ヤングコーン「未熟な幼果を芯ごとそのまま食べるヤングコーンやベビーコーンは、「未成熟とうもろこし」ではなく、「野菜類」に含まれます」同じ株から採るものでも、収穫の仕方で分類が変わる

ミニトマトの例が、いちばん多くの人に関係します。タキイ種苗の2026年の調査では、初めて家庭菜園で育てた野菜の1位はトマトでした。プランターでは、扱いやすさからミニトマトが選ばれやすい品目です。「トマト」としか書かれていない適用表を見て、ミニトマトに使ってよいかは、実の直径で決まります。

「野菜用」と書いてあるから、ベランダの野菜すべてに使う

適用表で1品目ずつ確認する。同じベランダの花には使えない可能性がある

似た野菜だから大丈夫だろうと判断する

ねぎと葉ねぎのように、片方向しか認められていないことがある

去年買った農薬のラベルが読めなくなったので記憶で使う

ラベルが読めない農薬は使わない。適用も倍率も回数も、ラベルが唯一の根拠です

総使用回数は「植え付けから収穫まで」で数える

ポイント

回数のカウント期間は法令で決まっています。「今シーズン何回使ったか」ではなく、その株を植えてから収穫し終えるまでが単位です。

FAMICは、総使用回数のカウント期間について農薬取締法施行規則第14条第2項第4号を引用しています。同規則は期間を「農作物等の生産に用いた種苗のは種又は植付け(は種又は植付けのための準備作業を含み、果樹、茶その他の複数回収穫されるものにあっては、その収穫の直前の収穫とする。)から当該農作物等の収穫に至るまでの間」と定めています。

家庭菜園向けに言い換えると、種をまく(苗を植える)ときから、その野菜を採り終えるまでが1カウント期間です。トマトのように何度も収穫する野菜は、収穫のたびにリセットされるわけではありません。FAMICは例外的にカウントがリセットされる場合も挙げていて、たとえばなすは「1つの枝に葉を数枚残す程度に更新剪定を行うことで、収穫期を一度完全に終了させる場合は使用回数のカウントはリセットされます」としています。

表6|回数と時期でつまずきやすい点
よくある思い込み実際出どころ
収穫するたびに回数はリセットされるは種・植付けから収穫終了までが1期間農薬取締法施行規則第14条第2項第4号(FAMICの引用)
去年買った農薬は登録が変わっているかもしれないので違反になる「ラベルの内容を守って使用したのであれば、農薬取締法違反には該当しません」FAMIC B-2
登録が変わっても、ラベル通りなら残留も問題ない違反ではないが、「作物に残留農薬基準を超えて農薬が残留する可能性があります」FAMIC B-2
使用期限は目安「農薬の使用期限も守ってご使用ください」。販売禁止農薬に指定された場合は使用も禁止FAMIC B-2・B-3

使用時期(収穫前日数)も回数と同じくラベルで決まっています。「収穫7日前まで」と書かれていれば、まいた日から7日は収穫できません。ミニトマトのように毎日少しずつ採れる野菜では、ここが実際に効いてきます。採りながら使う野菜ほど、収穫前日数の短い薬剤かどうかを買う前に見ておくと、後で困りません。

ベランダは「住宅地」|省令が名指ししている場所です

ポイント

濃度・適用・回数が正しくても、まき方の決まりが別にあります。省令が名指ししている「住宅」は、まさにベランダのことです。

農薬取締法にもとづく「農薬を使用する者が遵守すべき基準を定める省令」には、住宅地等での使用について1条が立てられています。「農薬使用者は、住宅、学校、保育所、病院、公園その他の人が居住し、滞在し、又は頻繁に訪れる施設の敷地及びこれらに近接する土地において農薬を使用するときは、農薬が飛散することを防止するために必要な措置を講じるよう努めなければならない」(第6条)。

ベランダは「住宅」の敷地そのものです。しかも集合住宅なら、隣戸・階下・共用廊下が数メートル以内にあります。畑で「近接する土地」に配慮するのとは、距離感がまったく違います。この記事の読者は、省令が想定している状況のほぼ中心にいます。

  1. 1風のある日はまかない。ベランダは建物の間で風が強くなることがあります(台風のプランター対策)。
  2. 2まく前に周りを見る。洗濯物、隣戸との境、階下、室外機、エアコンの給気口。人やペットが通る時間帯も避けます。
  3. 3霧を細かくしすぎない。細かい霧ほど遠くまで飛びます。株に近づけて、必要な葉にだけかけます。
  4. 4原液を扱うときは手袋を使う。量るときがいちばん高濃度に触れる場面です。製品ラベルの「使用上の注意」に保護具の指定があれば、それに従ってください。
  5. 5使い終わったら手と顔を洗う。計量に使った器具は、食器と分けて保管します。i-農力も「計量スプーンは農薬専用とし、料理用とは別々に分けて使いましょう」としています。作る容器・撒く容器も農薬専用にしてください。
  6. 6薬液や原液を、ペットボトルなどの飲料容器に移し替えない。中身が分からなくなった液は使わないでください。家庭での事故は、ここから起きます。
  7. 7子どもとペットの手の届かない、直射日光の当たらない場所に、購入時の容器のまま保管する。ラベルは使い終わるまで捨てないでください(適用も倍率も回数も、ラベルが唯一の根拠です)。

使ってよいかを自分で調べる方法

ポイント

適用は改定されます。この記事に一覧を載せません。代わりに、公式の検索システムで自分で確認する手順を渡します。

「この農薬はこの野菜に使えます」という一覧をつくると、登録内容が変わった時点で誤った情報になります。そこでこの記事では一覧を載せず、調べ方を書きます。FAMICは「これまで開設していたFAMICの「農薬登録情報提供システム」は令和3年3月10日に農林水産省の「農薬登録情報提供システム」としてリニューアルして公表しております」とし、「作物名、農薬名及び病害虫名、雑草名による検索により、該当農薬の種類、使用時期、使用方法等を表示することができる」と説明しています。

  1. 1手元の農薬のラベルを見る。まずは製品ラベルが唯一かつ最優先の根拠です。適用表に育てている野菜の名前があるかを確認します。
  2. 2名前が無い、または分類に迷う場合(ミニトマトか中玉か、葉ねぎかねぎか、など)は、農薬登録情報提供システム(農林水産省)で作物名から検索します。
  3. 3病害虫の名前が分からない場合は、先に症状から絞り込みます(症状から探す)。害虫か病気かで使う薬剤が変わります。
  4. 4それでも判断がつかない場合は、お住まいの都道府県の病害虫防除所や農業改良普及センターに相談できます。分からないまま使わないのがいちばんの安全策です。

重曹や食酢も、法律上は農薬です

ポイント

「農薬を使いたくないので重曹で」という選択は理解できますが、重曹と食酢は農林水産省が指定した特定農薬(特定防除資材)=法律上の農薬です。

農林水産省と環境省は、告示で重曹・食酢などを特定防除資材(特定農薬)として指定しています。「農薬ではないもの」ではなく、「農薬のうち、原材料に照らして安全性が明らかなものとして指定されたもの」という位置づけです。したがって「薬を使わずに重曹で」という言い方は、法律の枠組みでは正確ではありません。

そして濃度も示されています。重曹については、国の通知が「参考となる使用方法」として0.1%程度(水1Lに1g)を示しており、これは希釈でいえば1000倍にあたります(使用基準そのものではありません)。ここまで読んできた計算がそのまま使えます。詳しい経緯と、食酢の薬効欄にうどんこ病が入っていないという論点はきゅうりの葉が白い原因4つで扱っています。

使う前にやること|順番を間違えない

ポイント

農薬は最後の手段です。プランター栽培では、その手前でできることが畑より多く残っています。

タキイ種苗の2020年の調査では、家庭菜園の失敗原因の1位は「虫が発生した」で45.6%でした。虫は最大の失敗要因です。ただし、プランターは畑と違って株数が少なく、目が届き、容器を動かせます。薬剤に頼らずに解決できる範囲が、畑よりずっと広いということでもあります。

  1. 1まず正体を特定する。病気か虫かで対処が正反対になります。葉の裏を見るのが最初の一手です(症状から探す)。
  2. 2物理的に取り除く。株数が少なければ、見つけて取るのが最も速く、回数も消費しません。
  3. 3入れない。防虫ネットで防げる虫と防げない虫があります(ベランダ菜園の虫対策)。
  4. 4株を弱らせない。肥料の過不足と容器の小ささは、そのまま被害の受けやすさになります(化成肥料8-8-8の使い方プランターのサイズの選び方)。
  5. 5それでも必要なら、ラベルの4点(倍率・適用作物・総使用回数・使用時期)を確認して使う。

この順番で進めれば、農薬を使う場面自体が減ります。そして使うときには、量が少なくて済み、回数も残っています。「農薬の使い方」の記事でありながら結論が「まず使わない順番」になるのは、プランター栽培では実際にそのほうが合理的だからです。

よくある質問

1000倍と書いてありますが、少し濃いほうが効きますか?

濃くしないでください。倍率はラベルで決められた使用方法の一部で、濃くすることは記載どおりの使用にあたりません。薬害(葉が枯れる・傷む)のリスクも上がります。逆に薄すぎるのも損です。効かないので同じ薬剤をもう一度使うことになり、総使用回数だけを消費します。ラベルに「1000〜2000倍」のように幅がある場合は、その範囲内で選びます。なお法令が禁じているのは濃い側です(省令は「希釈倍数の最低限度を下回る希釈倍数で当該農薬を使用しないこと」と定めています)。薄い側は違反ではありませんが、効かずに回数だけ減るので、やはり幅の中で選んでください。

スプレータイプ(そのまま使える製品)なら、希釈も適用も気にしなくていいですか?

希釈は不要ですが、適用作物・総使用回数・使用時期は同じように定められています。薄める工程がないだけで、ラベルを守る必要があることは変わりません。むしろ手軽なぶん、「ベランダの植物すべてにまとめてかける」という使い方をしやすい点に注意が必要です。FAMICが示すとおり「花き類」は「野菜類」に含まれないので、野菜用の製品を隣の花にかけることはできません。買ったときの箱やラベルは、使い終わるまで捨てないでください。

収穫の前日にまいてしまいました。食べても大丈夫ですか?

ラベルの「使用時期(収穫前日数)」を確認してください。「収穫7日前まで」とある薬剤を前日にまいた場合、その野菜は記載どおりの使い方をしていないことになります。収穫前日数は、その日数がたてば残留量が基準値以内に収まるという考え方で設定されています。判断に迷う場合は、その株の収穫を規定の日数まで待つのが確実です。なお日数の数え方や個別の判断は、お住まいの都道府県の病害虫防除所や農業改良普及センターに相談できます。

去年の農薬が残っています。使えますか?

ラベルの最終有効年月を確認してください。FAMICは「農薬の使用期限も守ってご使用ください」としています。最終有効年月はメーカーが品質を保証する期間で、同じ有効成分でもメーカーごとに異なることがあります。また、購入後に登録内容が変更されていた場合について、FAMICは「ラベルの内容を守って使用したのであれば、農薬取締法違反には該当しません」としつつ、「作物に残留農薬基準を超えて農薬が残留する可能性があります」とも書いています。心配なら、都道府県やメーカーの最新情報を確認してください。

作った薬液が余りました。どうすればいいですか?

この記事では処分方法を全国共通のルールとして書きません。排水口や側溝への廃棄の可否は自治体や製品によって扱いが異なり、根拠にできる全国共通の一次情報を確認できなかったためです。製品ラベルの「使用上の注意」に記載があれば、それに従ってください。そのうえで実務的な答えを書くと、余らせないのが唯一の確実な対策です。プランター栽培なら3章のとおり500mL〜2Lで足ります。少なく作って、足りなければもう一度作ってください。

参考・出典

病害虫の防除に農薬を使う場合は、その作物への登録がある薬剤を、ラベルに記載された希釈倍数・使用時期・使用回数の範囲で使ってください。 栽培環境(地域・天候・品種・容器の大きさ)によって症状の出方は変わります。判断に迷う場合は、お住まいの都道府県の病害虫防除所や普及指導センターにご相談ください。

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